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Issue. 16

未来へつなぐ、三菱地所の島づくり─ローズウッド、ヒルトン、下地島空港、そして地域の恵み

July 2025

ローズウッド/ヒルトン/下地島空港

三菱地所として初のヴィラ開発、ウルトラ・ラグジュアリークラスのホテル開発としてオープンした「ローズウッド宮古島」の背景には、三菱地所が描く“地域に根ざす開発”という理念があります。この理念は、自然環境への配慮と地域資源の活用、そして将来世代への価値継承を目指した、持続可能なリゾートづくりの姿勢に一貫しています。

開発と環境の共生——未来につながるビジョン

三菱地所は、宮古島のかけがえのない自然や文化と調和するかたちで開発を進めてきました。その象徴ともいえるのが、ローズウッド宮古島のランドスケープデザイン。
敷地内の既存の樹木や岩、地形の起伏を可能な限り残し、自然の輪郭に寄り添うようにヴィラや施設を配置しています。また、設計段階から施工・運用に至るまで、環境影響評価を継続的に実施し、生態系や景観へのインパクトを最小限に抑える工夫を重ねています。
三菱地所が開発に関わった宮古島のその他の施設でも、再生可能エネルギーの積極的な導入、雨水や生活排水の再利用システム、そして建物全体の自然冷却を意識したパッシブデザインなど、サステナビリティの実装は細部にまで及びます。
また、地域との協働を重視し、たとえばヒルトン沖縄宮古島リゾートでは地元出身者の雇用や地域学校との連携を推進することで、観光を支える“ひと”の育成にも注力しています。

みやこ下地島空港ターミナル——リゾートの玄関口としての進化

リゾートと観光開発を支える重要インフラのひとつが、「下地島空港」です。かつてはパイロットの訓練飛行場として使われていたこの空港は、2019年に三菱地所を中心とした企業連合によって民間主導で再開発されました。国内でも珍しいこの取り組みは、空港を観光・地域振興の拠点とする新たなモデルケースとして話題になっています。

空港の設計コンセプトは、「島での滞在を印象付ける物語の始まりと結びの場所」。
大きなガラス窓からは滑走路を一望でき、待合スペースにはゆったりとしたソファやカフェが並び、自然光を取り入れた開放的な空間は、滞在型リゾートのような心地よさを提供しています。

出発ロビーから飛行機搭乗までの徒歩の道のりを、少しでも楽しんでもらうために用意されたカラフルな傘がずらりと並んだ様子はとても可愛らしく、雨の日もつい待ち遠しくなってしまう仕掛けとなっています。

さらに、ターミナルの外には水景が広がり、光と風を感じられる設計が特徴。訪れる人々に“旅の高揚感”をもたらす演出が施されています。
水景には、地下からくみ上げた井水を使用。井水は年間を通して低い温度のため、建物を冷やす空調に利用され、冷やす役割を終えると水景へと流れてきます。
さらに水景の水は周囲の空気や風を冷やす効果があり、建物内を涼しい風が吹き抜けます。
キラキラと光る水面は海を想像させ、空港の中にいることを忘れるような場所でした。
機能性だけでなく、感性に訴える設計は、従来の空港の枠を超えた「観光体験の一部」としての役割を担っています。

ターミナルには沖縄産の木材や琉球石灰岩、そしてCLT(Cross Laminated Timber)と呼ばれる日本産のスギ材といった環境に配慮した建材が使われ、自然との調和とサステナビリティが体現された設計が特徴です。

建築素材のCLTは温室効果ガスの排出削減に寄与し、木材の循環利用によるエコロジーな建築モデルとしても評価されています。
CLTは日本語で「直交集成板」と呼ばれ、板を層ごとに直角に重ね合わせて板にしたもので、 1枚の厚みは21cmにもなります。
熱伝導率はコンクリートの約12分の1とされており、外の暑さが建物内に伝わりにくい仕様です。太陽からの熱を遮断することで、エアコン使用量が減りエネルギー消費削減につながっています。

また、2024年4月にはビジネスジェットターミナルが整備され、国内外のVIPの来訪にも対応。
一般のターミナルとは別の棟になっているため、他のお客様と接触することなく利用することができます。
専用チェックインカウンター、シャワールームやキッチンも併設した上質なラウンジスペース、スムーズな出入国手続きといったラグジュアリーな体験が可能です。

ラウンジでは、島のアート作品や伝統工芸を随所に配し、空港でありながら地域文化と接続する空間演出が施されていました。

その他にも空港内には観光客向けのレンタカー施設やカフェ、土産物店なども整備されており、地域経済への波及効果も着実に広がっています。

ヒルトン沖縄宮古島リゾート——共に育む観光の未来

三菱地所と鹿島建設がビーチリゾートホテルとして初めて開発し、2023年6月に開業した「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」は、宮古島と伊良部島を結ぶ伊良部大橋のたもとに広がる絶好のロケーションにあります。ヒルトンブランド初の沖縄離島進出となるリゾートホテルです。
隣接する「みやこサンセットビーチ」から、宮古ブルーの海と感動的なサンセットを堪能できる同施設は、高級感を持ちつつも開放感のある空間設計が特徴で、国内外の観光客から注目を集めています。

全329室の客室は、スタンダードからスイートまで多彩なタイプを揃え、すべての部屋にプライベートバルコニーを完備。宮古島の自然を感じる、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
特にスイートルームは、広々としたリビング、テラスと洗練されたインテリアが特徴で、特別な滞在を約束してくれます。

最上階のルーフトップバー「ユナイ」では、宮古島の素材を活かしたカクテルやモクテルを楽しみながら、伊良部大橋やサンセットを望む絶景を堪能できます。開放的な空間で、特別なひとときを過ごすことができます。
天気がよければ、宮古ブルーの海、伊良部大橋、伊良部島を一望できるので、日中に訪れるのもおすすめです。

地域との共生を重視する姿勢も特徴的で、ヒルトンでは地域の学校と連携しインターンシップの受け入れや、地元出身者の採用・育成にも注力。観光業を支える“ひと”の成長を地域と共に進める姿勢は、未来志向の観光開発モデルとして注目されています。

自然と共存し、地域に寄り添う。三菱地所が宮古島で描くリゾートのかたちは、“持続可能な豊かさ”の形のひとつを提案しています。
宮古島に訪れる際には、ぜひヒルトン沖縄宮古島リゾートとみやこ下地島空港ターミナルも候補に入れていただけると幸いです。
それではまたコンシェルジュ便りでお会いしましょう。
ご予約・お問い合わせはメック・グランパートナーズ事務局までご連絡お願いします。

~ご希望の方にプレゼント~

今回訪れた下地島空港のthe Shopオリジナル商品をご希望の方(1世帯につき)1個をプレゼントいたします。

島のみつ(90㎖)
宮古島に自生するシロバナセンダングサを主とした百花密でフルーティーな味わいが特徴。石灰質の土壌は、ミネラルを豊富に含んでおり、栄養価が高いと言われています。非加熱蜂蜜ですので、豊富な栄養をそのまま味わうことができます。宮古島の自然の恵みをご自宅でご堪能ください。
※プレゼントは、長期熟成古酒「久遠」とどちらか一方となります
■お申込み期限:7月24日まで
■お申込み:メック・グランパートナーズ事務局まで、お電話、メール、ホームページ内「CONTACT」にて承ります。

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