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Issue. 12

静寂と癒やしの空間、星のや東京で味わう非日常

January 2025

星のや東京

東京・大手町に位置する「星のや東京」は、三菱地所が中心となった「大手町連鎖型都市再生プロジェクト」で開発されました。「その瞬間の特等席へ。」をテーマに、日本の伝統的な旅館文化を現代的なアプローチで再解釈したラグジュアリーな宿泊施設です。独自のコンセプト「塔の日本旅館」が体現するのは、遠方までいかずとも都心で体験できる喧騒から離れた静寂と、非日常的な癒やしの時間です。今回は、その魅力を余すところなくお伝えします。

星のやが提案する、新しい日本旅館の形

星のや東京は、「塔の日本旅館」をコンセプトに、江戸時代の文化や知恵を現代の感性で再構築した宿泊施設。この施設が位置するのは、かつて幕府を支えた名門・酒井家の上屋敷跡地です。
提案しているのは、世界を魅了する日本旅館の進化系。それも、明治維新後の急速な西洋化が、もしも緩やかな形で進んでいたならばと想像し、進化した姿。

ここでは、滞在者がさまざまな非日常の中で日本文化に浸ることができます。施設の入口からエレベーター、客室、通路までほぼ全館畳敷き。施設に入った瞬間からイグサと白檀の香りに包まれ、日常の喧騒から解放されるスイッチを押してくれました。

大きな青森ヒバの扉を抜けると、開放感のある和の空間。伝統的な和のしきたりを踏襲し、玄関で履き物を預けます。スリッパなどはなく、直接足で畳の感触を感じることができました。
入口廊下奥の縁台には、季節ごとの装花が飾られており、訪れる人々を迎えます。新年には、幕開けを力強く祝う松の木で華やかに彩られていました。

伝統と今が調和する空間設計

「星のや東京」は地下2階、地上17階建て。客室は各フロアに6室ずつ、全84室。いずれの空間も、ゆったりとした時間を過ごせる設計となっています。家具や調度品には、現代のライフスタイルに合った快適性を持ちつつ、日本各地の職人技が光る逸品が使われています。

エレベーターの到着音として拍子木の音が鳴るなど、日常を感じさせるきっかけを可能な限り取り除いた、徹底した設計には驚かされるばかりでした。

各階は、ひとつの小さな日本旅館をイメージしてつくられています。全フロアに、宿泊者同士が交流を楽しむことのできる共有スペース「お茶の間ラウンジ」が設置されています。

ここでは、スタッフが厳選した季節のお茶や軽食が自由に楽しめるだけでなく、書籍なども備えられています。各客室階は宿泊者のみが立ち入り可能なセミプライベート空間となっており、リラックスしたひとときを堪能できました。

コンセントも設置されているので、お部屋とは気分を変えてPCなどを使用することも可能です。

2階には17:00〜18:00に無料で利用することのできるSAKEラウンジも。日本各地から集めた季節に合う日本酒とおつまみを楽しむことができます。

日本酒だけでなく、おいしいノンアルコールも常時あるそうなので、お酒が飲めない方とも一緒に楽しく乾杯ができるのが大変嬉しい気遣いでした。

日本料理の美学を体感するダイニング

「星のや東京」の滞在で欠かせないのが、館内で提供される食の体験です。その中心となるのがダイニングでのお食事。
地下1階にあるダイニングは、地層をイメージし全て手作業で仕上げられたという壁と大きな岩がお出迎え。ここにも職人の熟練の技が光ります。

料理、そして一緒に来た方との交流を大切にしてほしいという想いから、各部屋はあえて無機質な空間にデザインされているそう。全部屋に花器は置いてありますが、料理の香りを邪魔しないように、生花はいけないというこだわりにも驚き。

蟹(やたら がん漬け)

夕食は、旬の食材を味わうと共に、日本全国の食文化、先人の知恵を感じるコース料理。日本古来の郷土料理とフレンチの技法を融合させた調理法と、芸術品のように美しい盛り付けは、まさに星のや東京ならではの体験です。

器はシェフの出身地でもある滋賀の作家が製作したもの。

どの料理にも感動と驚きを覚えましたが、特に印象に残ったのが「牛(鮒ずし)」。メニュー名から「鮒ずしなのに牛肉?」と、どんなものかと期待が膨らんでいたところに出てきたのは、なんと台に乗った大きな近江牛。目の前でカットされていきます。

さらに台上に置かれていたのは、滋賀の郷土料理「鮒ずし」の香りを纏わせたというハンバーグ。チーズを乗せて炙られる様子は食欲をそそります。

トリュフとゆりねのソースを牛肉につけていただくと、旨味がグッと引き立てられ、手が止まらなくなってしまいました。
ハンバーグは、鮒ずし特有の酸味と香りがアクセントになっており、他では食べたことのない味に感動。ひと口サイズでしたが、おかわりがほしくなるほどのおいしさでした。

コースに合わせたワインのペアリングも。
冬限定メニュー概要
■開始日:2024年12月1日(日)
■コース料金 :1名 33,880円(税・サービス料込)
■ペアリング料金:1名 13,200円(税・サービス料込)
■対象 :星のや東京宿泊者
■備考 :状況によりメニューの内容、食材が一部変更になる場合があります。

朝の食事には、五味・五色・五法を取り入れた心身をゆっくりと目覚めさせる「めざめの朝食」が用意されています。旬の野菜を中心とした優しい味わいのメニューは、朝の静けさと相まって格別なひとときを演出します。

「めざめの朝食」概要
■開始日:2024年2月20日
■定員 :1日10組
■料金 :1名9,680円(税・サービス料込)
■場所 :星のや東京ダイニング
■対象 :星のや東京宿泊者
■備考 :時期や状況によりメニューの内容、食材が一部変更になる場合があります。

ダイニングでいただく「めざめの朝食」の他にも、お部屋でゆったりとしながらいただくことのできる朝食も。
好みや気分に合わせて、和食と洋食から選ぶことが可能です。

■料金 :1名6,050円(税・サービス料込)

東京にいながら自然を感じる天然温泉

最上階の17階には地下1500メートルから「大手町温泉」を引き上げた天然温泉。15:00〜翌11:30まで利用可能です。

内湯から洞窟のように続く通路の暖簾を潜ると、そこには露天風呂が。吹き抜けの天井は、空を静かに眺めることができ、格子の隙間から感じる風と相まって、都心にいることを忘れさせてくれます。
少しとろみのあるお湯で、湯上がり後は体が芯から温かく、お肌もしっとりとしていました。

温泉に浸かった後は、スパトリートメントもおすすめ。優しいタッチのハンドオイルトリートメントで全身を癒やしてくれるので、日々の疲れがなかなか取れないという方はぜひご予約を。

■料金:90分 28,050円〜 (税・サービス料込)
■メニュー:ボディートリートメント、フェイシャルトリートメント
※温泉、スパともに宿泊者限定

体験型アクティビティ:天空朝稽古

星のや東京では、宿泊者限定の特別なアクティビティ「天空朝稽古」を体験できます。
地上160mの屋上ヘリポートで行われるこのプログラムは、開放的な都心のパノラマビューを楽しみながら心身を整え、身体を目覚めさせます。

日本の伝統的な剣術の動作を、朝の澄んだ空気の中で教えていただいていると、寒さで縮こまっていた体の背筋が自然と伸びて、リフレッシュすることができました。
朝稽古をした後は、温泉に入りさらにリフレッシュ。朝の露天風呂は、夜とは異なる清々しい雰囲気で、日々の喧騒から解放される贅沢な朝の時間を体験できます。

■日程 :日・月・水曜日
■時間 :7:00〜8:00
■料金 :1名 5,500 円(税・サービス料込)
※期間限定メック・グランパートナーズのお客様特典あり。詳しくはメック・グランパートナーズ事務局まで。
■予約方法 :星のや東京フロントにて前日 21 時まで受付
■定員 :6 名 *最少開催人数 1 名
■対象 :星のや東京宿泊者
■備考 :雨天中止。また、前日の天候状況によりアクティビティのスケジュール、内容が一部変更になる場合があります。

星のや東京で過ごす特別で贅沢な時間

「星のや東京」は、都心にいながら忙しい日常を離れ、静けさと癒やしを求めることのできる日本旅館です。
日本の伝統文化を肌で感じながら、ぜひ特別なひとときをお過ごしください。
それではまたコンシェルジュ便りでお会いしましょう。

ご予約・お問い合わせはメック・グランパートナーズ事務局までご連絡お願いします。

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